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社長のひとりごと

社長の旅日記2

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  2006年8月

 温泉に入って出てビールを飲みだしたのが午後の5時30分頃ですから、まだ外は昼の明るさです。窓の外に見えるのは、有名な温泉町の割にはさびれた街の風景でした。私たちが泊まっている旅館のひび割れた外壁がそれを一層引き立てていました。U君が言いました。「ここがさびれてるのは海の向こうに北朝鮮があるからと違うか。」U君は公認会計士というわれわれの仲間で唯一世間から先生と呼ばれる職業に就いているだけあって、政治的な見識が私なんかよりはるかに高いところにあるのです。この言葉をきっかけに金正日、小泉総理、安部官房長官、小沢代表、等、一度も会ったこともないし、その人たちの著書も読んだことがないのに、彼らのことを含めてひとしきり政治談議で盛り上がりました。話の結論は、この街のさびれた風景と北朝鮮とはなんの関係ないというところに落ち着きました。
 そこで、ようやく夕食の6時がやってきました。今度の話題はそれぞれの子供たちのことことです。私が、うちの娘たち(22歳、20歳)が二人とも家を出ている旨話しますと、みな驚いたかのように言うので、子供の成長を考えれば家を出て自活させるほうがその子のためだ、若い女の子としての危険度は関係ない、自分は娘たちを信じていると親バカを言ってしまいました。岡山のH君が一人息子の就職先について「岡山は、あんまりねえんじゃ」と、息子は自分の地元にいるべきとの考えで「跡取りじゃけん」とか言ったので思わず「H君よ、お前はまちごうとる。親が子の人生を制約したらあかん」などと押し付けがましい意見を言ってしまいました。
 酔いが段々とまわってきますと、今度は学生時代の思い出話に花が咲き、旅行の3回に1度は出てくる私の失敗談"徹夜マージャンをして朝方、関大前という駅から自宅の日本橋に帰るため動物園前行に乗ったのに、乗ってから一時間以上も経つのに関大前の次の駅の豊津にいるという不思議な現象(熟睡していたため、電車が終点の動物園前まで行って折り返し、千里中央行きになってしまっていた)"で大いに盛り上がりました。それから、私がK君の下宿でマージャンするため、U君を自転車の後ろに乗せ千里山の坂道を1時間も押して歩いたこと。U君は生まれた時に小児麻痺とか言う病気になったため、足に大きな障害が残ってしまったのです。ですから、歩くスピードは健常者の約5分の1くらいで、しかも、長時間の歩行はとても困難なのです。
そこで私が、U君を下宿(マージャン禁止)に迎えに行き、そこにあった自転車を借りて彼を荷台に乗せ、フーフーいいながら坂道を登ってK君の下宿にたどりつくという、今考えたら本当におかしな話ですが、若い時はというのは、そういう無茶がなんともなかった楽しい時代でした。話はとめどなく、次から次へと出てきます。
時刻はそろそろ午後8時、みんなのお楽しみのマージャンタイムです。宴はお開きにして次はマージャンです。さあ、結果はいかに。


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