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社長のひとりごと

~性格~

2017年1月

 今年も1月に恒例の大学時代の友人四人が大阪で集まりました。昨年のこの講でも記しましたように,もう47年の付き合いになります。これだけの長い年月、毎年の交流が続いているのはひとえにO君のお蔭ですが、最近どうもそれだけではないのでは、と考えるようになりました。もちろん学生時代から仲が良かったことは言うまでもありませんが、それにもまして、まず4人が4人とも交際を続けようという強い意志があったこと。その結果それぞれが我を通さず譲り合ってきたことも大きな理由の一つだと思うようになりました。人間は往々にして親しい間柄であればあるほど、わがままを言う傾向があります。私もその一人です。とくに家族に対してはそうであったと思います。若いころは会社でもそうでした。家族はわがままを許してくれても、会社はそういう訳には参りません。結局その組織にいられなくなります。良い人間関係を継続するためには自我を抑え、相手を否定せず、できるだけ譲る、この三つが必須であうように今は思っています。我々四人は47年間、まさにこれを実行してきたと自負できます。1月の大阪ミナミの寒空の下、6月の再開を約して別れました。
 ところで、この講で何度か登場しているアドラーですが彼はこう言っています。「あらゆる人の悩みは対人関係の問題に帰結します。自分はどのような人間でありたいか、と考える際には、必ず周囲の目を気にしているのです」(小倉広著、アドラー人生に革命が起きる100の言葉より)100%ではないにしてもだいだいその通りだと思います。人間は一人では生きていけませんから、自分の言動が相手にどうとられるかを意識するのは普通のことで、反対に相手がどう思うとも構わない、自分は言いたいことを言い、やりたいことをやるというのでは、まともな社会生活を送ることは難しいでしょう。ところが昨今の自己啓発本には、他人を気にするな、他人がどう思おうとも我が道をすすめ的なものがたくさん見受けられます。そもそも我が道を進むということは、他人の協力なくして絶対にありえないことです。どんな時でも、他への配慮を忘れてはいけないと思います。しかし、そうは思っていても私など凡夫の域から出ることのできないものにとっては、ついついそれを忘れ、配慮を欠いた言動で他を傷つけてしまうことがあります。そして、それは私の性格からくるのもですが、同じくアドラーは性格のことを“ライフスタイル”と名付けそれはいつでも変えることが出来ると言っています。同本ではこう記されています「ライフスタイルとは生き方のクセであり、どのように行動すればうまくいくかという信念である。・・中略・・そしてそれは自分の意思で決めたものだから、いつでも変えることが可能だ」私たちは性格などなかなか変えられるものではない、と思っています。しかしアドラーの言うように自分たちの性格が、生まれつきのもではなく、生まれた後、自分の意思で決めたのであれば、変えることは可能となります。そして、その性格がどう行動すれば自分は上手くいくか、という計らいの心からだけで創られたものとしたなら、それは畢竟、他との摩擦から逃れることは出来なくなるでしょう。私たちは生まれてきたものの使命として、この性格(ライフスタイル)を、より良い方向に変えていく努力を怠ってはいけないと思います。これは性格だから、しょうがないという考え方は決して持ってはいけない、今はそう考えるようになりました。


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