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社長のひとりごと

~介護~

最近、ニュースや新聞でよく耳にするのが“老老介護”ですが、ついにこの前“認認介護”

なる言葉を聞き、ああ日本もとうとうここまで来たか、と少し悲しい気持ちになりました。私の両親は、もうだいぶ前に亡くなっていますが、妻の両親は現在90歳と85歳で全人口たった14人の離島で二人暮らししています。義父は数年前から軽い認知症を患っています。

80歳代以上の二人に一人が認知症になると言われている時代ですから、致し方ないかもしれません。また義母も、まともには歩けない状態が10年ほど続いています。そんなこともあって、夫婦の間でよくこんな会話をします。

妻「お父さん(私のこと)ガンになるのと認知症になるのとどっちがいい?」

私「どっちもいややけど、どっちか言うたらガンのほうがいいな。認知症になって周りに迷惑かけるのもいややし。そやけどガンも苦しいやろうなあ」

妻「私もガンのほうがいいわ。自分が自分でなくなるなんて絶対いやだわ」

 もし、お身内にガンや認知症の方がいらっしゃって、何をお気楽なことを言っているのだとお気を悪くされましたら、お詫び致します。私や妻のまわりでも多くの知人、友人、親戚がガンで亡くなり、また認知症になっている昨今、還暦を超えた夫婦としては、決して他人事ではないのです。

安倍首相は“介護離職ゼロ”を目指すと言っておられ大変心強いのですが、今現在、介護で困っている多くの人々が直ぐに助かる訳ではありません。我が家もそうです。義父母の年齢と健康状態を考えれば、本来なら我が家でお世話するか、施設で見てもらうか、どちらかにすべきであることは分かっています。たぶん義父母は我が家で暮らすことを望んでいると思います。しかし、妻はいくつもの病気を抱えており(特にリュウマチ)肉体的に、とても義父母の世話を出来る状態にはありません。かといって施設に入ることは義父はともかく、義母は好んでいません。きっと、このような家族は日本中に数えきれないくらいあるのでしょうね。もう一つ方法があります。私がお世話をするのです。そのためには仕事を辞めないといけないと思います。まさに介護離職です。私は運よく、いたって健康で軽い緑内障と前立腺肥大があるくらいで、普段の生活で困ることは何一つありません。有難いことです。しかし、肉体的には可能であっても、現実問題としてはやはり不可能です。社長としての使命、やるべきこと、やらなければいけないこと、またやりたいことが山のようにあります。

夫婦の間で義父母のことが話題なると話は弾みません。多くの日本人が抱えるこの問題、自分たちだけでは解決できません。だから私は妻に言っています。「娘たちには絶対に世話にならないようにしよう」妻も同じ考えです。人間は何も持たずに一人で生まれてきて、何も持たずに一人で死んでいく。インドの少年の言葉です。この覚悟を強く持てば、家族や、施設の世話になることなく、良い人生だったと言って死ねるのではないかと考えています。命あるものは必ず滅する。だからこそ、何がより良い生き方であるかを常に考え、それを実践していくことが人間に生まれてきたもの使命なのではないでしょうか。


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